米FRBが銀行業に対する規制(いわゆるボルカー・ルール)を緩和するとの報道が出ています。
Fed Backs Easing Volcker Rule Restrictions on Big Banks’ Trading(米国夏時間2018/05/30(水) 19:45付=日本時間2018/05/31(木) 08:45付 WSJより)
これは、いわばドナルド・J・トランプ大統領が打ち出した「国益のための金融規制緩和」という動きに呼応するものと見られており、その動向が注目されるといえます。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に報じられた内容によれば、この新たな提案は「ボルカー2.0」と呼ばれていて、リスクが高いと見られる取引を行っている大規模銀行に対して、これまでのような厳格なルールを一部緩和するものだとしています。
とくに昨年暮れにバーゼルⅢ規制の最終文書が発表されたこととの関係で、今回の米国の動きが行き過ぎた金融規制の緩和につながるものなのかどうかに注目する価値はあるでしょう。