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国債スワップ・スプレッドの逆転は世界的現象か?

新宿経済研究所の専門性

当社は「金融商品会計基準」「バーゼル金融規制」「経済定量分析」という、他社にはない「3つの柱」をベースに、様々なコンサルティング/研究活動を行っております。また、当社が作成する資料の一部は、専門資料経済解説などのページで一般の方々にも公表しております。よろしくご活用ください。



当社の強み

当社の専門分野

  • 金融機関の金融商品会計
  • バーゼル規制・金融規制
  • 金融機関資金量分析・経済分析
  • 当社のサービスの例

  • ヘッジ会計導入支援
  • 金融商品会計等のコンサルティング
  • 知識提供サービス・業務相談
  • デリバティブ規程作成・チェック
  • セミナー講師・原稿執筆
  • 社内勉強会・御社顧客向け勉強会
  • 当社の想定するお客様

  • 預金取扱金融機関の運用部門様
  • 預金取扱金融機関のリスク管理部門様
  • 預金取扱金融機関の主計部門様
  • 金融機関を監査先に持つ監査法人様・法律事務所様
  • 金融機関を顧客に持つ証券会社様・銀行様
  • その他、金融商品会計・金融規制を深く知悉しておかなければならない方
  • 当社PR

    当社の専門分野は金融機関の金融商品会計基準とバーゼル規制などの金融規制です。当社代表社員・岡本修は、金融商品会計とバーゼル規制の双方に通暁している、日本でも数少ない「金融専門の公認会計士」です。詳しくは当社のサービスラインのページも是非ご参照ください。

    一周年の御礼

    当社の設立は2015年10月であり、おかげさまで設立1年が経過しました。お客様のご愛顧に心より感謝申し上げます。

    昨日付(日本時間で昨日夜)でFTオンラインに興味深い記事が掲載されています。
    ■Why are swap rates below bond yields?
    ―――英国時間2015/11/10(火) 11:25付 (日本時間2015/11/10(火) 19:25付)FTオンラインより(http://on.ft.com/1WKvwlv)
    リンク先の記事によれば、
    ●米国の10年スワップ金利と10年米国債利回りの逆転が広まっている
    とするものです。
    教科書的には、「スワップ金利と国債利回りの格差は民間金融機関の信用スプレッドを示す」と言われていますが、米国の場合、先週、「スワップと国債の利回り格差」(TEDスプレッド)が一時、マイナス18bpにまで拡大したそうです(※bpとは「ベーシス・ポイント」の略で、1ベーシス・ポイント=0.01%)。FTはある銀行のアナリストによる「金融機関に対する資本規制の強化がもたらした市場の歪みである」とするコメントを引用。また、市場の歪みには、企業による社債発行の増大に伴うスワップによるヘッジ需要(この場合は固定金利を支払うスワップ)が発生している可能性にも言及しています。

    ところで、こうしたスワップ市場と国債市場の歪みは、日本でも見られる現象です。正直、その原因はよくわかりませんが、何らかの事情で国債利回りとスワップ金利の逆転が生じるときには、規制上の歪み等が存在している可能性があると言えます。当然、一時期日本でも「大流行」した「日本国債アセット・スワップ投資戦略」を、米ドルの世界で「米国債アセット・スワップ戦略」として取り組む動きが出ても不思議ではありません。米ドルを持っている投資家であれば、「米ドルの金利リスクをなくす」目的で、
    ●新発米国債10年債
    ●同じ年限の10年スワップ(固定金利支払/変動金利受取)
    というポジションを組めば、「米国の短期金利+アルファ」という「無リスク・ポジション」が構築可能です。「市場の歪みが一時的でいずれ解消する」と思うのであれば、こうしたポジションの構築も興味深いかもしれません。